約1年前、この教室を開講しました。
初めてソロバンを始める生徒1~2名からスタートし、徐々に人数も増えましたが、教室として初めて検定試験に生徒を送り出すことができたのは今年6月(開講から約10か月後)、人数は1名、今年2月に入塾し、その時点で6級に合格済みの経験者でした。
私の目から見ても、合格できる可能性のある生徒は数名いましたが、そこはやはり初心者の素直な心理状態を表しているのだと思います……得体のよく解らない「そろばんのシケン」という代物に対する忌避感というか不安というか、そんな気持ちから受験に前向きになることができなかったのでしょう。
あれから2ヵ月半が経過し、その間にも上達してきた生徒たち。10月の検定試験には意を決して「初めての試験」に手を挙げた生徒が5名もいました。(このうち1名は、学校行事の都合で残念ながら今回は見送りとなりました。)
私が嬉しかったのは、受験者数が増えたことではありません。それも嬉しいに違いないのですが、それ以上に嬉しかったのは、「現在の練習級で受験すると合格は難しいかもしれない」という生徒が、悩んだり、迷ったり、親と対立したり、怖気づいたり、泣き出したりと、小さいココロを痛めながら、それでも最終的に「自分で選択した結論」が「難関にチャレンジする」だったことです。しかもそんな生徒が3名もいたのです。なんと逞しく、立派な成長を遂げたのでしょう。さらに嬉しかったことは、3名それぞれが最近の練習で、合格点を取れるようになった者、安全圏で合格できるレベルに到達できた者、なんとか当落線上に踏みとどまっていて追い込みに意欲を燃やしている者と、目に見える成果が表れていることです。
私はあまりに嬉しすぎて、この生徒たち一人ひとりを褒めちぎりました(笑) それに応えて生徒たちも、静かな自信と照れくささを滲ませたハニカミ顔を見せてくれるのです。とても可愛くて誇らしい私の生徒たち、こんな幸せなことはありません。
子どもの潜在力って、素晴らしいですよね。
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