私は日常生活のなかで、ふとしたときに例えば「343」とか「512」といった数字を見かけると、ちょっと嬉しい気持ちになります。それは「立方九九」の数だからです。昔は珠算の種目に「開立」というのがありまして、与えられた数から立方根を算出するという種目なのですが、このときに使用するのが「立方九九」と呼ばれる「九九」でして、1、2、3、4、……9の各数を三乗した九九(厳密には九九九なのでしょうか笑)です。上記の343は7の三乗、512は8の三乗に当たりますが、すべて列挙すれば次のとおりです。
1→1、2→8、3→27、4→64、5→125、6→216、7→343、8→512、9→729。
現在、開立を種目に採用している連盟・団体は見当たりません。当時を知る私としては若干の寂しさというか、郷愁を覚えます。それもあって、日常にある偶然の発見が嬉しいのです。体重64kg、周波数729.0Hz、時速125km/h、などなど。
ちなみに「開平」という種目もありました。与えられた数から平方根を算出する種目です。こちらで使用する九九は「半九九」と呼ばれていまして、その名のとおり「通常の九九の半分」です。具体的には次のとおりです。
1→0.5、2→2、3→4.5、4→8、5→12.5、6→18、7→24.5、8→32、9→40.5。
ただ、なぜか立方九九に比べて、そんなにときめかず…半九九さん、ごめんなさい笑
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