最初は算数が苦手だった

 私は小学1年生のころ算数が苦手でした。今でも覚えているのは「時計の読み書き」での大失敗です。時針・分針を読んで答案用紙に記入するという問題で、例えば「3時15分」と書けば良いところを「さんじじゅうごふん」と、算用数字(アラビア数字)を使わずに書いていたのです。数の足し引きではないものの、数量観念というかセンスというか、そういったものが無かったようなのです。

 そんな私が小学2年生の二学期に転校することになり、転校先で最初に仲良しになった友達が地元のそろばん塾に通っていたということで、その友達とずっと一緒に居たかった一心から私も同じ塾に通うようになったのです。そこから大きな変化が現れるようになっていきました。円周率3.14は中途半端だと納得いかなくなったり、サイクロイド曲線に興味を示したりと、とにかく数学についての知識欲が際限なく溢れ出すのです。ホント、不思議ですよね。